三者三様の描く "関係" をあなたはどう見る?エルメス銀座にて〈曖昧な関係〉展が開催中

銀座には数多のギャラリーがあることをご存知でしょうか?そのひとつ、銀座メゾンエルメスフォーラムでは現在、世代や国籍、表現方法の異なる3 人のアーティストの作品を通して、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展〈曖昧な関係〉展 Les Liaisons ambiguës が開催中。

アンヌ・ロール・サクリスト (Anne Laure Sacriste)


Anne Laure Sacriste Photo credit: ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès
1970年、フランス・パリ生まれ。米国及びフランスでデザインや美術を修めたのち、1996年にパリ国立高等 美術学校を卒業。現在パリ在住。新古典主義などの歴史的な絵画を参照しつつ、現代の「絵画」の在り方 を模索している。1999年に山梨県清春にて滞在制作、ニュイ・ブランシュKYOTO2015に参加。主な個展に「Tableaux : Nature Morte, Still Life」(ギャラリー・フリオ・ゴンザレス、アルクイユ、2016年)、「Rideau(x)」(サ ンマルセル・ド・フェリーヌ城、サンマルセル・ド・フェリーヌ、2014年)、「Reverse Island」(サンテティエンヌ近 代美術館、サンテティエンヌ、2011年)など。

三者三様の描く "関係" をあなたはどう見る?エルメス銀座にて〈曖昧な関係〉展が開催中

アンヌ・ロール・サクリストは、絵画表現の領域を問い続けているアーティストのひとり。本展でサクリストは、15 世紀にパオロ・ウッチェロが描いた『サン・ロマーノの戦い』に見られる詩的で幾何学的な抽象性を京都の石庭に重ね合わせ、室内と外や、部分と全体の移ろいやすく相対的な関係を浮かび上がらせます。

ベルンハルト・ショービンガー (Bernhard Schobinger)


エルメス銀座 曖昧な関係 Bernhard Schobinger Photo credit: ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès
1946 年、スイス・チューリヒ生まれ。12 歳のときにジュエリーアーティストになることを決意。1963 年チューリヒ芸術大学を卒業後、金細工職人としての修業を経て、アーティストとしての活動を始める。現在、チューリヒ郊外のリヒタースヴィール在住。技術を誇る工芸としてのジュエリーではなく、記憶やストーリーを持ち、身体的感覚を喚起する、所有者との関係性をつくるジュエリーを制作している。2014 2015 年、個展「Bernhard Schobinger: the Rings of Saturn」が英国、オランダを巡回。日本文化にも造詣が深い。

三者三様の描く "関係" をあなたはどう見る?エルメス銀座にて〈曖昧な関係〉展が開催中

ジュエリー作家ベルンハルト・ショービンガーは、身につけることを前提とするジュエリー制作を通じて、身体の物質性、その強さと弱さと欲望を忠実に描き出します。割れたガラスなどのファウンド・オブジェを使ったジュエリーは、自由で大胆不敵なフォルムで我々を誘惑します。愛や権力に結び付けられ、欲望の対象であり続けた装飾品が、身体の不在によって初めてその有用性を謳歌するように、そこには主従の曖昧な反転がみられます。

ナイル・ケティング (Nile Koetting)


エルメス銀座 曖昧な関係 Nile Koetting Photo credit: ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès
1989年、神奈川県生まれ。2012年多摩美術大学を卒業し、現在ドイツ・ベルリン在住。「無機的なもの」と「身体」を水平線上に見る視点から、映像、インスタレーション、サウンドアート、パフォーマンスなどを通して、世界と人間の関係性を問い直すアーティスト。近年の主な展覧会に「六本木クロッシング2016 展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、東京、2016 年)、「ホイッスラー」(山本現代、東京、2016 年)、「GLOBALE: New Sensorium」(ZKM カールスルーエ・アート & メディア・センター、カールスルーエ、2016 年)。パフォーマーとしてコンスタンツァ・マクラス|ドーキーパークなどのシアター、ダンスカンパニーの作品にも携わる。

三者三様の描く "関係" をあなたはどう見る?エルメス銀座にて〈曖昧な関係〉展が開催中

ナイル・ケティングは、光波や音波といった不可視のマテリアルをベースに、シグナルや香りといった現象を新しい物質性の感知やコミュニケーションへと置き換えてゆく試みを行っています。イタリアの思想家マリオ・ペルニオーラの「エニグマ」を引用しながら、「モノ」化してゆく人間を貫く態度としてパンクカルチャーの「未来のなさ」や「何も感じないこと」に共鳴。極めて私的なインスタレーションでは、近未来的な身体と物性、そして新たな公共性の知覚を提案します。

三者三様の描く "関係" をあなたはどう見る?エルメス銀座にて〈曖昧な関係〉展が開催中

比較的落ち着いて鑑賞できる銀座メゾンエルメスフォーラムは、銀座界隈の言わずと知れた穴場スポット。空いた時間でフラッと立ち寄り、曖昧な不思議な関係と向き合ってみてはいかが?

〈曖昧な関係〉展 Les Liaisons ambiguës


会期 2017年2月26日(日)まで ※開催中
Open  月~土曜 11:00~20:00(最終入場19:30)
日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
休み 不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
料金 無料

会場 銀座メゾンエルメスフォーラム(Google Mapsへ飛ぶ

主催 エルメス財団
協力 ギャラリー S O ロンドン、山本現代、ヒコ・みづのジュエリーカレッジ 後援 在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

公式サイト


ALL Pictures: ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès


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