実力派若手女優ルーニー・マーラ主演。“時代の犠牲” となったひとつの壮絶な愛を描く『ローズの秘密の頁(ページ)』が2月3日より全国ロードショー

アカデミー賞ノミネート監督ジム・シェリダンの5年ぶり待望の新作は、ルーニー・マーラ、ヴァネッサ・レッドグレイヴほか実力派キャストで描く壮絶な愛の物語。“歴史の犠牲” となりながらも繋ぐ半世紀を超える愛の物語は、一冊の聖書に書かれた日記から解き明かされる。

あらすじ


アイルランド西部にある聖マラキ精神病院。取り壊しが決まり、転院する患者たちの再診のために病院を訪れた精神科医のスティーヴン・グリーン(エリック・バナ)は、赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として 40年もの間収容されている老女ローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。赤ん坊殺しの罪を否認し続け、自分の名を「ローズ・マクナリティ」と訴え続ける彼女の様子が、一般的な患者と異なることに気付いたグリーン医師は、ローズが大切にしている一冊の聖書の存在を知り、彼女の過去に興味を持ちはじめる。ローズは何十年にもわたって、聖書のなかに秘かに日記を書き綴っていたのだ。そして、彼女は日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、自分の人生を語り始める——

実力派俳優たちが描く戦中、そして現代のリアリティ


暗がりの病院シーンから始まる今作は、戦中の時代と現代が行き来する構成で進む。前者の戦時下、1940年代においてローズ役を演じるのは『ドラゴンタトゥーの女』『キャロル』での鮮烈な演技で若手演技派として名高いニューヨーク出身の女優 ルーニー・マーラ。また、ローズが生涯愛しつづけるマイケル・マクナルティ役には、『シング・ストリート 未来へのうた』で(サントラの0番目に収録されるほどの)金言を放ったブレンダン兄さんを演じたジャック・レイナー。ジャック・レイナーに至っては、風格で20代中盤というから驚かされる。純粋に惹かれ合いながらも教会の黒歴史に飲み込まれ、悲痛な別れを迎えるまでの穏やかなひと時を鮮やかに蘇らせる。

ルーニーマーラとジャック・レイナー共演のローズの秘密の頁

ルーニーマーラとジャック・レイナー共演のローズの秘密の頁

一方、現代においてローズを演じたのは、カンヌ国際映画祭女優賞、アカデミー賞助演女優賞といった数々の賞を受賞するイギリスの大女優 ヴァネッサ・レッドグレイヴ。彼女の名前を聞いて思わずミケランジェロ・アントニオーニ監督の『欲望』での意志の強さそのままに、圧倒的な存在感を感じずにはいられない。

また、ローズの医者として彼女の過去に触れる事になるスティーヴン・グリーン役には、『ハルク』『ミュンヘン』などハリウッド大作へ出演し、人気を博すエリック・バナ。ローズが聖書に書き込み続けた日記を紐解いた先に、物語はありもしない方向へと、繋がっていくことになる。

ルーニーマーラとジャック・レイナー共演のローズの秘密の頁

「緊張感と迫力を持たせる」ために描かれた “1942年の数ヶ月” と “四日間の現代シーン”


「本当に映画向きの作品」とアイルランドの巨匠ジム・シェリダンを魅了したセバスチャン・バリーの小説『秘密の書(原題:The Secret Scripture)』。しかしながら、映画制作という基準でこの作品を鑑みたときに一つの問題となったのが、主人公ローズがとても受け身な人物だったことだった。そのため、シェリダンは、ナレーションに物語を要約させ、「過去のシーンを数ヶ月間に、現在のシーンを四日間だけに限定して、物語に緊張感と迫力を持たせるようにした」と映画制作の妙を明かしてくれている。観る者への緊迫感と、そして飽きさせない構成の妙を感じるのもこの映画を鑑賞する一つのポイントになるかもしれない。

ローズの秘密の頁 ルーニーマーラ ジャックレイナー ヴァネッサレッドグレイヴ エリックバナ テオジェームズ


『ローズの秘密の頁(ページ)』

監督・脚本: ジム・シェリダン
出演: ルーニー・マーラ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、エリック・バナ、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズ

2016 / アイルランド / 108分

公式サイト

2月3日より全国ロードショー


© 2016 Secret Films Limited


RECOMMEND Created with Sketch.

この記事を読んだ方におすすめ
  • 9faf0a5ce9f2d8ddb93df07e03bb5ef61 e1529392472742 NEWS 2018.06.20

    保紫萌香×モトーラ世理奈W主演映画「少女邂逅」の公開記念イベントが続々開催!

  • 75c140d3601436d9bf49d9f8aa3af58a e1512054382334 CULTURE 2017.12.04

    2018年最初の映画には究極を“美”を。映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

  • Furuetero2 e1511692545466 CULTURE 2017.11.30

    「勝手にふるえてろ」は生きとし生けるわたしたちレディの物語【洒脱なレディ論】

  • Sub1 NEWS 2017.11.22

    年末年始おすすめ映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』

  • 75c140d3601436d9bf49d9f8aa3af58a e1504694663520 NEWS 2017.09.07

    ふたりの “カトリーヌ” の共演で話題、『ルージュの手紙』は本邦12月公開決定

  • Julie main e1498556894860 CULTURE 2017.08.02

    靴を武器に戦う女たち。フレンチミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』は9月23日新宿ピカデリーほ...

記事ランキング