仕掛け人に聞く、「EDIFICE×パリ・サンジェルマン×清永浩文」豪華コラボの裏側

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フランスの名門FC、パリ・サンジェルマンのカプセルコレクションが、6月から全国のEDIFICE各店にてスタート。3度目のコラボとなる今回の外部ディレクターとして招かれたのは『SOPH.co.,ltd.』の清永浩文氏。

コレクションのテーマは、19世紀のヨーロッパで興った日本趣味のムーブメントをベースにした「NEO JAPONISME(ネオジャポニズム)」。スポーティーな中に日本らしさとわずかなフレンチシックを感じられるユニークなデザインで、サッカーとファッションどちらのファンも心を鷲掴みにされるようなアイテムが並びます。

今回はそんなコラボレーションの発起人である、EDIFICEストアマーチャンダイザー/バイヤーの大瀧北斗氏にインタビュー。カプセルコレクションの見所から意外なこぼれ話まで、幅広く語っていただきました。




|きっかけはブラジルW杯から

- そもそもEDIFICEとパリ・サンジェルマンが商品展開をすることになったきっかけはなんでしょうか?

この取り組みが始まったのが4年前。ちょうどブラジルワールドカップの開催時期も重なっていたので、この機会に世界中で愛されているサッカーの魅力をより伝えようとしたのがきっかけです。そこでEDIFICEのコンセプトである「フレンチトラッド」にも合うと思い、お声がけしたのがフランスのパリ・サンジェルマンですね。

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EDIFICEストアマーチャンダイザー/バイヤー 大瀧北斗氏


- オリンピック・リヨンやASモナコなど、フランスには他にも有名なクラブチームがありますが、その中からなぜパリ・サンジェルマンを選ばれたのですか?

サンジェルマンはファッション業界でも絶大な人気があるからですね。実はフランスで最初にファッション的なデザインをユニフォームに取り入れたチームでもあり、ロゴもとても洗練されている。「フランスにはこんなにかっこいいクラブチームがあるんだよ」ということを、もっと知ってもらいたいんです。

- 今回、清永浩文さんを外部ディレクターに選ばれた理由は?

外部ディレクターについては、清永さん以外はありえないというのがスタッフの総意でした。『F.C.Real Bristol』を手がけているなど、業界の中でもとりわけサッカーとの親和性が高い方ですし、何より、日本でファッションにスポーツを取り入れた先駆け的な存在ですからね。

|EDIFICEが提案する「ネオ・ジャポニズム」

- 今回のカプセルコレクションのコンセプトは、「NEO JAPONISME(ネオ ジャポニズム)」と伺っています。今年は日仏友好160年の節目ということもあり、フランスでは日本の魅力を再確認する機運が高まっていますが、そういったことも意識してコンセプトを定められましたか?

そうですね。ファッション的にも漢字やカタカナ、平仮名を取り入れるのが流行っていて、世界は空前の日本ブームです。でも、そういったクラシカルな日本の魅力は日本人こそ忘れてしまいがちだと思うので、今一度フォーカスしたかった。清永さんと最初に話したことも、日本人が日本のものに改めて向き合ってモノを作ったらどうなるのか、ということでしたね。

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- 「ネオジャポニズム」は具体的に、どの部分に落とし込まれていますか?

一つは清永さんのアイデアで取り入れた浮世絵のビジュアルです。浮世絵は日本のポップアートの先駆け的な存在ですから、アートに造詣が深い清永さんらしいアプローチですよね。あとはカタカナやひらがなでロゴをあしらったり、ファションアイテムだけでなく、けん玉や扇子も制作したりと、随所に"日本らしさ"を取り入れていますね。

- メインビジュアルの浮世絵を、現代浮世絵作家の三巴屋うきよゑもんさんに依頼した理由はなんでしょうか?

三巴屋うきよゑもんさんがタトゥーアーティストとして活動されているところに、ファッションとの親和性を感じたからです。感覚的な話になりますが、何よりも身近な「皮膚」に施されるタトゥーアートは究極のファッションの形ではないかと思うんです。

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三巴屋うきよゑもん氏が手がけたメインビジュアル


- デザインを決めるにあたって、パリ・サンジェルマン側から何か要望はありましたか?

四年前から、あくまで日本のファッションブランドの感性でサンジェルマンを料理してほしいと言われていますね。

- あまり"パリ・サンジェルマンらしさ"に寄せすぎないでほしいということですね。

ストレートにロゴが入ったアイテムはすでに作られているので、それよりはファション的に着たくなる、おしゃれなものにしてほしいと言われました。

- パリ・サンジェルマンのエンブレムに描かれたエッフェル塔のところを富士山に変えた、オリジナルのエンブレムも大胆な印象ですね。

話の流れで清永さんがエッフェル塔のマークを、赤富士(葛飾北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」の通称) みたいにしたら面白いんじゃないかと言ったら、OKをいただけました。これは正直な話、僕らも通ると思わなかった(笑)。

清永さんがデザインに携わってるからこそサンジェルマン側も快諾してくれたと思うので、それだけ世界的にも影響があるデザイナーなんだと改めて実感した瞬間でもありましたね。

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|妥協のない素材使いとデザイン

- ここからはアイテムのお話に移ろうと思います。今回のカプセルコレクションでこだわった部分はどこですか?

EDIFICEとしては珍しく、キャッチーな柄やロゴを前面に打ち出しました。今までも作ってはいましたが、あまり表には出していなくて。柄が苦手な方にとってはそれでも良かったといますが、スタイリングにメリハリを利かせたい方は何を買ったらいいかわからない部分もありましたね。今回のカプセルコレクションをきっかけに、そういった方にも手にとってほしいです。

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シャツ ¥13,000+tax


- そういった思いを一番感じるのが、こちらのアロハシャツですね。

このアロハ柄には、サンジェルマンのエンブレムやエッフェル塔があったり、それらと絶対に一緒になることがないヤシの木や、サッカーボールを蹴っている水着のお姉さんがいたりと、よく見るとユニークなデザインなんです。柄を最大限活かせるように、生地もレーヨン100パーセントで仕立てています。

カラー展開は、サンジェルマンの2017年-18年のキーカラーをイメージして、ネイビー、イエロー、ブラックとホワイトを採用しました。

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あとは、誰しもがアロハシャツをすんなり着られるわけではないし、じゃぶじゃぶ洗濯したいという方も多いと思い、同じアロハ柄でTシャツも制作しています。肩肘張らずに着られるアロハとして取り入れてほしいですね。

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Tシャツ ¥9,000+tax


- アロハTシャツも含め、今回はTシャツのバリエーションが豊富ですね。それぞれの特徴を教えてください。

こちらは一見バックプリントのみのTシャツですが、よく見ると前身頃にも白でロゴがプリントされています。今までもやってきたような直球のデザインにこだわり過ぎず、こういったさりげないポイントで遊び心を見せていますね。

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Tシャツ¥6,500+tax(一枚目はバックプリント、二枚目はフロントのアップ)


次は、今のトレンドでもあるバックプリントのフットボールTシャツ。カタカナのプリントを背中から腕にかけて入れていて、大胆な仕上がりを意識していますね。フォントのサイズ感やバランスなどの兼ね合いが難しく、実は制作に一番時間がかかったのがこちらなんです。

あと、僕が着ているロゴTシャツは素材感にこだわっていますね。スポーティーさだけでなくEDIFICEらしい上質さも欲しいと思い、通常はこの値段で買えないほどグレードが高い素材を使わせてもらっています。首のリブにも「PARIS SAINT-GERMAIN」の文字をあしらった、さりげないポイントにも注目してもらいたいですね。

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Tシャツ¥6,500+tax


- キャップやバッグなどの小物類はどのような部分にこだわっていますか?

小物類のボディには帝人フロンティアさんの「ソロテックス®」素材を採用しています。これはサンジェルマン側からのリクエストなんです。形態安定性や伸縮性に優れていて、特にキャップは長時間被っても頭が痛くならないのが嬉しいですね。

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(左)ボディバッグ ¥6,500+tax 、 (下)トートバッグ ¥7,000+tax、 (上)サコッシュ ¥6,500+tax


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キャップ¥6,000+tax


- 先ほども仰っていた通り、今回は他にも扇子やけん玉も展開されているんですよね。

そうですね。扇子に関しては、日本では震災後からクールビズの風潮が広がっていて、需要も増えているということで制作しました。このデザインは、"会社に持っていけるサンジェルマン"というイメージですね。

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扇子 ¥2,800+tax


けん玉は、山形の「大空」というけん玉工房に別注という形で作っていただきました。けん玉協会からも認定をいただいているので、そのまま公式試合でも使えるんです(笑)。

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けん玉 ¥4,800+tax



|これからのEDIFICE×PSG

- 今回のカプセルコレクションをスタートされてから、反響はいかがでしょうか。

今までと違い、女性の方がTシャツをビッグサイズで買われることが多いです。また新宿という土地柄、購買層は日本人と海外の方で半々くらいの割合を予想していましたが、実際にご購入いただいた方の8割くらいは日本人でした。当初の目標通り、日本人の方にもデザインを喜んでいただけたという点では嬉しいです。

ちなみに今回のコレクションは、このあとパリの高級百貨店のギャラリー・ラファイエットでも販売されるので、そちらでの反響も楽しみにしたいです。

- そういった反響を踏まえて、今後どのような商品展開をしていきたいですか?

海外から来られるお客様も年々増えてきていますので、より幅広い層に届くアプローチをしていきたいです。このコラボは、そのいいきっかけになってくれているのだと思いますね。

EDIFICE


こだわりを持ち、居心地良く空間演出された店舗で、高品質な商品と接客でエディフィス流の上品なスタイルを提案する大人の男のSHOP。



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