デンマークの暮らしに欠かせないヒュッゲとは?ヒュッゲを体感できるカフェ&インテリアショップALTOがオープン

CULTURE 2017.06.29
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家族や友人とたわいもない時間を過ごし、一緒に食事をとる。気取らずリラックスできる空間を満喫する。または、部屋や落ち着く場所でひとり読書をしたり、お茶を飲んだり。「満喫する」と言ってしまうとちょっと力が入ってしまいそうだから、もしかしたら「Hygge」にぴったりな言葉とは言えないかもしれないけど。

口にするだけで肩がストンと落ちるような不思議な言葉、「Hygge(ヒュッゲ)」をご存知でしょうか。Hyggeとは、“心地よい場所や雰囲気”を意味するデンマーク独特の言葉であり考え方。日本語だと「まったり」「ほのぼの」「わびさび」といった言葉や考えが近いでしょうか。最近では欧米でブームになりつつあり、Hygge的暮らしのススメを記した書籍も数多く出版されています。



日本ではまだまだ浸透していませんが、一生懸命働くが故につい日々の小さな幸せを忘れてしまいがちな日本人にとって、今もっとも必要な考え。そんなHyggeをテーマにしたインテリアショップ「ALTO(アルト)」が5月21日に、カフェ「cafe alto(カフェ アルト)」は6月1日に群馬県高崎市にオープンします。

光に溢れるインテリアショップ ALTO


東京から新幹線で約50分。JR高崎駅から10分ほど歩き駅前の喧騒から離れると、ガラス張りの宝箱のような建物が見えてきます。「デンマークのHyggeを高崎から日本全国へ。」もともと北欧雑貨の輸入や通販事業を手がける株式会社アルトが、カフェ&インテリアショップという形でHygge発信の場所を作り上げました。



2階はインテリアショップALTO。食器や照明、キッチン用品、アクセサリーや家具など、日常の中に小さな心地よさをもたらしてくれる商品が並びます。商品が置かれているオールドチークのダイニングテーブルも売り物。穏やかに差し込む自然光に包まれたフロアには、洗練された工業的なデザインと北欧らしい温もりを感じる木や陶器がバランスよく配置され、まさにHyggelig(ヒュッゲリ=ヒュッゲの形容詞)な空間に。







Hygge的なインテリアといえば、キャンドルホルダー。一年を通して日照時間が短く、光と温もりを大切にするデンマーク人にとって、キャンドルは欠かせないものです。寒い夜に家の中でぬくぬくと毛布にくるまりキャンドルナイトを楽しむ。そんな過ごし方もHyggeの定番なのだとか。2階の窓には障子を貼ることで優しい光を取り込み、日本文化とデンマークの光に対する考え方を融合した空間が作られています。







天井から吊るされた三角の透明な箱はPomponnerが製作したアクセサリーが入っています。ガラス玉の中にはドライフラワーやプリザーブドフラワーが閉じ込められ、小さくとも生命力を感じる不思議なアクセサリー。壁に飾られたリースは花ではなく、ローズヒップやコーヒーで染められたフィルターで作られているそう。

デンマークの食文化を体感するカフェ alto


Hyggeなインテリアに心を満たされたら、次はお腹を満たす番。6月1日にオープンする1階のcafe altoではデンマークの伝統料理である「スモーブロー(Smørrebrød)」を提供します。スモーブローとは「バターとパン」を意味するsmør og brødというデンマーク語から来ている通り、密度の高い黒いライ麦パンにバターを塗り、ソーセージやレバーペーストなどを上に乗せた北欧流オープンサンドのこと。デンマークの昼食として長年愛され、お弁当はスモーブローで決まりなんだとか。日本でいうおむすびのようなものですね。


かいわれ、群馬県産のジャガイモ、フライドオニオン、スモークチーズとサワークリームのペーストが乗った黒パンのスモーブロー。ライ麦パンの素朴でポロポロした食感にほくほくのジャガイモ、濃厚なチーズクリームが特徴です。カフェで提供するメニューは月に1回変わり、群馬県産の旬な食材を使用します。


そら豆と群馬県産新玉ねぎのスープ、群馬県産の卵を使用したポーチドエッグのスモーブロー。ランチの価格はスープとスモーブローのセットで1000円前後です。2階のインテリアショップと同じく自然光に恵まれた空間でいただくランチは格別。コーヒーは高崎市のtonbi coffeeによるブレンド豆、紅茶は前橋のLIBERTYによる茶葉、食器はデンマークブランドのものを使用するなど、cafe altoでは群馬県とデンマークの融合にこだわっています。

今後、様々なイベントやワークショップを開催する予定。誰でも気兼ねなく行けるオープンな空間は、地元の人みならず県外の方にも愛されるに違いありません。

Hyggeは“間”の精神に通じる


5月21日に開催されたインテリアショップのオープニングレセプションではデンマーク式軽食の試食や「日本流ヒュッゲ」を体感できる演奏会が開かれました。心地よい空間で軽食をいただきながら雑談をしたり、琴とフルートの演奏を聞いて感性を研ぎ澄ましたり、大げさなことは何もないけれど「これがHyggeなんだよ」と心に訴えかけられているようでした。


レセプションのゲストとして訪れていたデンマーク大使 フレディ・スヴェイネ氏はHyggeについてこう語っています。「Hyggeはモノ、コト、ではなくイメージです。自分たちで作り上げていくもの。オープンで、互いに尊敬しあい、理解し合うことなのです。」



altoで感じたのも、まさに“空間を共に作り上げていく”ということでした。人々の声、食器がぶつかる音、窓から差し込む光が作るガラスの揺れる影、スモーブローの素朴なパンの香り。それぞれが共鳴しあってカフェという空間そのものがHyggeになっているのです。





琴とフルートで演奏された「さくら」「デンマーク国歌」「春の海」を聞きながら、日本人が尊ぶ感性とHyggeの概念には“間”という共通点があるのだと感じました。それは人と人とが大切にする程よい距離感や、空間の“間”に感じる美しさ、言葉の奥に添えられた意味など、日常に溢れている心地よさの隠し味のようなものです。









思わずひとり言が溢れるほどリラックスしたり、見栄えなんて気にせず居心地の良い空間を親しい人と共有したり、友人と顔を合わせて語り合ったり。常にデジタル世界と隣接して毎日を忙しなく生きる私たちは幸福のハードルを知らぬ間に上げてしまって、こうした日々の小さな幸せに気づきにくくなっているのかもしれません。Hyggeという考えはそんな私たちの駆け足に少しストップをかけて、身の回りでキラキラと輝く幸せに目を向けるよう囁いてくれるのでした。

2017年は日本とデンマークの外交関係樹立 150 年という記念すべき年にあたります。東京から少しだけ足を伸ばして、デンマーク流の幸せを感じることができるHyggeligなaltoにぜひ訪れてみてください。


インテリアショップ ALTO
カフェ alto


住所:群馬県高崎市岩押町5-1 (1F:cafe alto、2F:インテリアショップ ALTO)
アクセス:JR高崎駅 東口改札 徒歩10分

HP / mail


text. Azu Satoh

Text&Edit : azu

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