ファッション業界の未来を担うU29世代の話《水曜のケセラセラ》

FASHION 2017.07.19
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こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第33回目になりました。前回は東京の若手ブランドに必要な支援とは何か、という話。今回も若手のお話ということで、ファッション業界の未来を担うだろうU29世代のお話をしたいと思います。

U29ファッション若手会議


世界には様々な会合があり、現状の課題点を浮き彫りにして未来を動かす話し合いをする会もあれば、世にも奇妙な怪しさ1000%の密談が行われる会もあります。2017年6月24日、六本木にあるビルの地下に集められた若者はおそらく後者...ではなく、前者にあたる会を開いていました。


ことの始まりは「ファッション・アパレル業界の同世代の繋がりを深めて、日本をもっとお洒落な国にみんなで変えてこう」というFacebookでの呼びかけ。目標や目的、職種や経歴は様々に、ファッション業界を変えていこうぜ!という大きな野望を持った若者たちが集いました。



光栄なことに小媒体ながらROBE 編集長である私もお招きいただき、映画・カルチャーコラム担当のmidoriとともに出席。「うわぁ、どうしよう...めちゃ意識高い人ばかりだったらどうしよう...私ただのミーハーファッション狂だし...」。仮にもITベンチャー / ファッション業界に身を置いているのに、集まりやパーティー、人前での発表が大の苦手な私はビビりまくり。でも、よかった。「やり方はひとつじゃない」「ファッションは考え方までもジャンルレスだ」そんなことが身に染みた夜でした。

ファッションへ向ける熱い視線は人それぞれ


当日は美味しくフォトジェニックなケータリングを囲んだフリータイムの他、希望者によるピッチが行われました。みなさん29歳以下とは思えない貫禄とプレゼンのうまさ!ちょっぴりご紹介させてください。



made in Japanジーンズ良さを守り、世界に発信していくデニムブランド「EVERY DENIM」を兄弟で立ち上げた山脇 耀平さん。山脇さんは先日「ガイアの夜明け」でも特集され、クラウドファンディングも絶好調。ファッション業界 / ベンチャー界隈でノリに乗っている若手起業家でもあります。



パタンナーから独立し、昨年東京でも開催され話題になった「半・分解展」やメンズウェアに関するセミナーなどを企画するモデリストの長谷川 彰良さん。「半・分解展」とは、18世紀~20世紀の貴重なヴィンテージ衣装のコレクションを片側だけ分解して当時の技術を観察するという、服好きにはたまらない展示です。長谷川さんはヴィンテージの衣服への探究心から、美術館から直接(!)服を買い取って分解してしまうというヴィンテージ狂なのです。さわやかな風貌からは想像できない執着心!(褒めてる)



ピッチはしていませんが、気になるレディがいたのでご紹介。サンフランシスコ発のストリートブランドNERD UNIT(ナードユニット)の日本支社代表を務める松岡 那苗さんは、新卒から大企業という安心ルートを自らかなぐり捨て、ファッション業界に革新を起こすべくハイスピードで行動を起こすスーパーレディ。ストリートブランドと言うとメンズの勢力が大きい中、世界と日本を繋ぐため可憐に戦うレディに惚れ惚れしてしまいました。8月31日には「GALLERY X BY PARCO」にて暗闇でショッピング&DJを楽しめる“ SHOP IN THE DARK ”というイベントもするらしいので今からメモ。

ROBEが目指すトコロ


活躍する皆様の後で恐縮ですが、チームROBEもピッチをすることに。メディアをやっていると、対面で大勢に向かって発表する機会があまりないので、かなり緊張しました。そのくせ、この日一番長くしゃべっていたようです。当日着用はEAUSEENON(オウシーナン)さんのトップス。これ、各所で大好評。



改めましてROBEとは。ファッションをジャンルレスに楽しむ「越境レディ」の増殖を目指すメディアです。昔はよく○○系と括っていたけど、今時のファッションって、もうジャンルも何もなくなっているような気がします。雑誌も毎月コレ!というのは読まないし、自分が何っぽいって一言で表現できる言葉がないし、掴み所がないからつまらない。でもそれって裏を返せば、頭ひとつ飛び出るのが簡単な時代だったりもするんです。


そのポイントが「ジャンルレスにファッションを楽しむ」ということ。何かに“当てはまらなきゃ”と思う気持ちこそがファッションを面倒に感じる原因。でも、どれにも当てはまらなくていいやって開き直れば、自分らしさに自然とぶつかるはずです。枠組みを気にせず好きなものと向き合った姿こそが自分らしさ。好きなものがわからない?そんな悩みこそ、ジャンルレスの一言で解決しちゃいましょう。雑食だって極めれば個性ですから。

ROBEでは新鋭ブランドの紹介コレクション取材ビューティー情報など様々な記事の他に、ファッションアイテムのまとめ記事を毎日配信していますが、これもジャンルレスに楽しむポイント。このまとめ記事内では、ROBEの関連アプリから生まれた読者の「今こんなアイテムが欲しい」というリアルな声とショップスタッフの旬なアイテム提案をまとめています。( アプリDLはこちら♡)

ROBE的まとめ記事を読めば、他の人が欲しいと思っているアイテムを知ることができて、さらにジャンルを問わない様々なショップから提案されたアイテムを一堂に見ることができます。例えば一言で「人と被らない白T」といっても様々なテイストがあるんだということが可視化されるので、自分で言っちゃいますが結構面白い。知らない誰かのお悩みとファッションのプロであるショップスタッフのやりとりが、ファッションの幅広さを教えてくれます。

宣伝終わり


さてさて宣伝はここまでにして(笑)会場ではお荷物になるとはわかっていながら、ROBEタブロイドを配布させていただきました。(あ、また宣伝!)



嬉しい!みんな読んでる嬉しい!!!メンズもレディも真剣に読んでいる!!!!みてみて!読んでる姿もオシャレになるよう計算して作ったの!


カメラマンの小野瑞希( @miijukii )さんに会場を撮影していただきました。小柄でとても可愛らしい写真家さんです。※この写真は仕込みではありません。


私のようにメディアを運営している者もいれば、ITを駆使して業界の窓口を広げようとしている起業家もいたり、ものづくりの側面から仕組みを変えようをする人もいたり、「ファッション業界を変えたい」と一言で言っても、様々な可能性と視点と情熱があるのだと気付かされた会でした。

ただのミーハーファッション狂に何ができるのかしら、と弱気になることもあったけれど、ファッションが大好き、着飾るのが大好き、そんな気持ちだけでも十分武器になるのです。これはきっとファッションだけに言えることではなくって、何事にも共通する越境した真理なのかも。

photo. Mizuki Ono


text. Azu Satoh

Text&Edit : azu

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