三軒茶屋の名店「SEPTIS」小山さんに聞くニットの定番『JOHN SMEDLEY (ジョンスメドレー)』の魅力。

INTERVIEW 2016.03.17
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STYLERで抜群の商品説明力をユーザーに発揮しているSELECT STORE SEPTISのショップマネージャー小山さん。前回『converse (コンバース)』に続いて今回はニットのTHE・定番『JOHN SMEDLEY (ジョンスメドレー)』の魅力についてお伺いしました。

まずは前編。一度もジョンスメドレーに袖を通したことがないライターSが、稚拙な質問を連発しジョンスメドレーについて学んでいきます。ぜひご覧ください。

・前回のコンバースの記事の振り返りから話を始める二人…


ライターS(以下、S):おはようございます。朝早くからありがとうございます!(ライターS注:午前7時29分)

SEPTIS小山さん(以下、小山):おはようございます。いやいや、この朝に慣れ始めてきました。

S:恐縮です(笑)。

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小山:そういえば、第一回コンバースの記事に反響があったようで良かったです。

S:いやいや、小山さんのおかげですよ。感謝しきりです。

小山:業界では普通に話の中で出てくることなんですが、やっぱりそれだけ離れたところでモノが買われているということなんですよね。

S:そうなんですよ。弊社代表の小関はそれを情報の非対称性と言っています。どうしてもアパレルのプロの方と一般の方では服に対する情報の濃度に差が出てしまうんですよね。まぁ他にも専門と言われるものは何でもそうなんですが。でもファッションに限っては誰もが自由に手に取り楽しめるのでそれが余計あぶり出されるんでしょうね。情報を多く取ったほうがおもしろいって前提で話してしまっていますが(笑)。でも断然おもしろいですよ、そっちのほうが。

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小山:たしかに。ネットがこれだけ広まって情報がいくらでも取りにいけるとはいえ、どうしても取りきれない情報がありますよね。

S:そうなんですよ。僕の経験上、ネットじゃなくリアルで取った情報のほうが伝わりやすく、そして豊潤ってのが確信です。何よりその体験がおもしろいですからね。

小山:そこを埋めるのが僕らの仕事ですよね。頑張らなきゃなー。

S:なんだかすみません(笑)。その店頭の疑似体験とは言いませんが、ある程度近いところに持っていこうとするのがこの“小山さんに聞く”シリーズの試みでもあったりするんですよね実は。僕自身も分からないことだらけなので、店頭の体験に近い感じで読んでいただければと思いまして。なので本日もどうぞよろしくお願いします!

・2人のニットの遍歴


S:えーと、今日は『JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)』ですね。いやー、僕個人、コンバースより馴染みがないんで今日は聞き手に徹します。ジョンスメは大学生の頃かな?初めて知って、それ以来ずっと手が届きそうで届かないイメージがあるのですが、小山さんは学生の頃から知っていましたか?

小山:知らなかったですねー。

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S:あれ、それは意外。学生の頃読んでいた雑誌はなんですか?

小山:学生の頃はストリート一色だったのでWARPでしたね。あとはMEN’S NONNOを立ち読みしていたぐらいです。

S:なるほど。今だと雑誌を横断してもよく載っている気がしますが、昔はジャンルがちゃんと分断されていたんですね。

小山:たしかに最近は、特に定番のニット、セーターとしてジョンスメは見かけるようになりましたね。でも一方では、若い方たちのセーター離れは進んでいますよね。

S:あれ、そうです?

小山:そうですね。まぁもちろん20代でも好きな方はいらっしゃいますけど、圧倒的に30、40代の方々のほうがセーター着用率は高い気がしますよ。

S:うーん、なんとなく扱いが難しいというか、着た後に億劫なことが待っているような気がしちゃうんですよねニットって。縮んだり、クリーニングに出さなきゃダメだったり。

小山:はい、はい、ありますねー。僕も昔はあまり着てませんでした。でもセーターを着てない時、自分は代わりに何を着てたか分からなくないですか? 何着てたんだろ(笑)。

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S:いやー、青森出身で寒さへの耐性がある程度あったんでしょうね、僕はユニクロのタンクトップに高いレザーを着ていましたね(笑)。

小山:えぇ?!本当ですか?

S:本当です。“おしゃれは我慢”という言葉が入るこむ隙がないくらいに本当に寒くなかったんですよ。今思えばある意味すごかったなと思いますけど(笑)。

小山:そりゃ相当ですよ(笑)。

・お父さんの特権


S:ところで小山さんが、ジョンスメを最初に買ったのはいつですか?

小山:一昨年の春ですね。しかもスキッパーのニットポロです。(ライターS注:ボタンなしの襟元をスキッパーと言う)

S:ニットポロですか?!最初にそこを選ぶのは一般的に見ても異端のような気がしますが 。

小山:うちは秋冬にカーディガンとVネック、タートルのニット、春夏はカーディガンとポロを展開することが多いんですね。カーディガンと迷いましたが、仕事上動き回ることが多いのでお店の面積だとちょっと、怖いんですよ(笑)。

S:なるほど、そんな事情があったわけですね。

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小山:でも着てしまえばポロもかっこいいですよ。今でこそゆったりめのニットポロが出始めて普通になりつつありますけど、買った当初でも「あ、カッコイイ…」という印象はありましたね。

S:試着したこともないので自分の感覚では分からないですね…。20代の方で着てるのをあまり見なくないですか?ジョンスメに限らず敷居が高い気がしてしまいます。

小山:ポロシャツはポロシャツなので、鹿の子ポロとポジションは似てますよね。なので良くも悪くもコンパクトにまとまりがちかなと。コーディネートが難しいというか、抜きん出るのは難しくないですか?他でしっかり工夫を加えないと「おしゃれだな!」とはなりにくいところがありますよね。

S:僕じゃ無理ですね…無理です(笑)。

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小山:だからニット離れもそうですが、ポロシャツ離れも進んでいますよね。

S:そうですね。お父さんの特権というイメージが拭えないです。デートに着ていくには勇気がいる(笑)。

小山:でもやっぱりその、お店で働くとき意識してることなんですが、今っぽい洋服で統一してしまうとお客様が自身が着るということをイメージできないってのはあると思うんですよね。そこを定番モノで拭いたいんですね。そのまた一方で自分自身のアイデンティティを見せたいというのもあります。定番モノを着たときにカッコよく見せるというのもそうですし、同年代で着てないようなものに挑戦したいなってのはありますね。

S:僕にとってのVANSと一緒ですね。(ライターS注:Sが約5年買い続けているヴァンズの件)

小山:それでポロシャツを着ておしゃれになりたいなと思って買いましたし、ジョンスメのニットポロも買ったんですよね。

S:いやーそれができたら本当かっこいいですね。

・自社で保有する牧場から生まれたジョンスメの素材


小山:今はクールビズが定着しているのでなんとも言えないですけど、やっぱりラコステはスポーティー且つカジュアルじゃないですか。それに対してジョンスメはドレッシー且つエレガント。

S:まさにまさに。

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SEPTIS流 ジョンスメの着こなし、アンサンブル


小山:着こなしで言えば、うちの今季の提案はジョンスメのニットポロに、ジョンスメのニットカーディガンを合わせてアンサンブルスタイルで!なんて思ってます(笑)。

S:ガチガチじゃないですか!トップスが豪華すぎて外を歩くのが怖いんですけど…(笑)。

小山:いやいや、そんなやわくないんですよ。見た目の印象に相反してタフですし。

S:意外です。

小山:ジョンスメって自社で素材を作ってるんですよ。シーアイランドコットンもそうですし、メリノウールに関してはジョンスメ用の羊がいます。

S:えぇええぇ!すごい生活してそうですね(笑)。

小山:オリーブを食べてるそうです(笑)。

S:赤ワインも飲んでると(笑)。

小山:さすがにそれはないです(笑)。でも良い暮らししてるんじゃないですか。そしてもちろん自社で牧場も保有しているのには、最高品質のものを作りたいからという想いがあるんですよね。

S:ほうほう。

小山:やっぱりそこで作られたメリノウールはすごく滑らかですし、弾力もありますね。

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S:あー、見た目に出てますねぇ。シーアイランドコットンはどんな素材なんですか?

小山:いわゆる三大高級綿の一つで、繊維が長くて柔らかいのが特徴なんですよ。繊維が長い分、繊維同士のつながりが密になる、だからタフな側面が出てくるんですよね。

S:なるほど。

小山:ジョンスメはシーアイランドコットンのほうのイメージがある人が多いと思いますよ。

S:いやー、僕は遠いイメージだったので分からないんですよ…。階級が上の方たちのものってイメージが日本人なのにありますね。

小山:でもでもジョンスメのカーディガンを肩にかけるの流行ったじゃないですか(注:いわゆるディレクター巻き)

S:2年前ですよね、たしか。でも、え、あれ、ジョンスメだったんですか!?肩にかけるため、とは言いませんけど、なんとも贅沢ですね。

小山:それがいいんですよ。しかも肩にかけた時に首元のタグが見えるわけですよ。

S:おぉ。でもタグが上下反対ですよね…。それでジョンスメのカーディガンと認識してたわけですか。

小山:そうですそうです。それがあって、ジョンスメが憧れから、手の届くところににおりてきたかなーと思ってたんですけどね。

S:いやー、周辺では見かけないですねぇ。

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小山:やっぱりいいですよ、ジョンスメは。特にシーアイランドコットンのものは。もちろんニットですけど、地肌に着てもTシャツより肌触りが気持ちいいんですよ。通気性も確保されてますし。

S:対してメリノウールは保温性に優れてると。

小山:そうですね。メリノの質が良いので暖かいですね。各パーツは手作業で職人さんが付けているのでなおさら温かみを感じますよね。

S:人の手が加わっているとそうなりますよね。

・ロイヤルワラントからビジネスシーンへ


S:また稚拙な質問をしますけど、ジョンスメの歴史はどれくらいなんですか?

小山:もう200年はありますね。(ライターS注:1784年にダービシャー州マトロックのリーミルズに設立)

S:コンバースが約100年なので、その倍ですか。すごい。

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小山:ロイヤルワラントを持っていますしね。(ライターS注:王室御用達。各国の王室に対して商品やサービスを提供できる選ばれし者達)

S:『John Lobb (ジョンロブ)』『Barbour (バブアー)』らへんもそうですよね。挙げたところからすればながーい歴史のブランドが多いですが、やはり時間も関係しているんですか?

小山:突っ込まれたら大変だなと思って、調べ直してきました(笑)。

S:あ、すみません(笑)。

小山:良かったです、突っ込まれて(笑)。単に王室が使ってみた、だけではダメなんですよね。5年以上、王室で使われていないと認定されないみたいです。

S:YouTubeで言う所の〜を歌ってみた、みたいな単発じゃダメだと。王室の方々がファンにならなきゃダメってことですか。何で身を固めているか気になるところです。例えばスーツのブランドはどこだとか。

小山:スーツで言えば、ジョンスメはビジネスでも使えますからね。

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S:やっぱりブラック・グレーあたりのビジネスに馴染みやすい色を買われる方が多いんですか?

小山:チャコール・ライトグレー・ネイビー・ブラックが多いですね。しかも何着も持っている方のほうが圧倒的に多いんですよ。グレー系の色味のスーツを買ったから次はブラックが欲しいなーとか、そういった買い方をする方が多いです。

S:何着も持っている方のほうが多いんですね。

小山:リピート率が高いですね。たしかに、僕も着てて満足度は高いだろうなと思います。

S:そんなにいいんですか。

小山:いいですねぇ…かなり。

ジョンスメドレーに対して階級的なイメージを持っていたライターS。ロイヤルワラントの話が出てきた時には「やっぱりか…」と再認識。しかし、カジュアルだけでなくビジネス用に何着も持っているお客様がいるということを知り、その階級的な認識が徐々に薄れていきます。

続編は小山さんの「いいですねぇ…かなり。」という言葉を深堀していきます。どうぞお楽しみに。

SEPTISが提案するジョンスメドレーを見てみる

SEPTISショップマネージャー小山さん


『SELECT STORE SEPTIS』に入って2年でショップマネージャーとなり、今年2016年に4年目突入。お店のフロントマンとして、接客を中心に携わる。趣味は飲み歩き。同店HPの三軒茶屋散策ブログでは、オススメの飲食店などを紹介。今注目の商品情報や、定番アイテムを定番には収まらないスタイリングで提案しているInstgramも必見。

SELECT STORE SEPTIS
東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
TEL.03-5481-8651 OPEN.13:00-21:00 (土曜・日曜・祝日.12:00-20:00 定休日.水曜日)

Photo,Text.Shunsuke Mizoguchi


 
Text&Edit : ライターS

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